生きている


月夜に浮かぶ 青白い雲よ
この世はどこまで続いている
地平線を眺めてみても
とんと私には分からない
頼りになるのはお前だけ

耳を澄ませば 聞こえてくる
寂しそうなこの歌声
遠い昔を思い出すような
遥かへ旅立ってしまった
お前にも聞こえるだろうか

嗚呼
一粒の滴も
一つの命も
何が違う
お前には換えられない

どこまで行けばいい
どこから聞こえてくる
ふらり
漂うわたがしが
遠く私を見下ろしていた