また逢えるその日まで


君とまた逢えるのなら、僕はどんなことでもするよ。
今まであったことを、全部なかったことにして
君を、迎えに行くから―――


過去を引き摺って歩く。
今まで一緒に歩いてきた、君の姿はもう、ない。
君が今の僕を見たらきっと「しっかりしなさい」と喝を入れるんだろう。
いっそのこと、そうやって叱ってくれればいいのに…。
だけど、そんな君ももう、いない。

君とまた逢えるのなら、僕はどんなことでもするよ。
でも
本当は知ってるんだ。
いくら姿を探したって、
いくら願ったって、
君にはもう、一生逢えない。

過去を変えることは、できない。
だけど、楽しかった過去を、想うことはできるから。
僕のこの気持ちだけは、変わらないでおこう。
君に逢える、その日まで。



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詩同盟のテーマ版、『再会』に投稿させてもらったものをupしてみました。
テーマは再会ですが、大切な人を失う、という前提で書かせて頂きました。
少し変更しています。ご了承くださいm(_ _)m