芯
吐き出したのは言葉だけじゃない
隠してるのは真実だけじゃない
摘まれた芽は 咲くことを阻まれ
徘徊するのは誰のせい?
妙に肌寒い どす黒い色に包まれ
雨に混じって 声が聴こえる
耳を塞がなくていい
目隠しされては 後には退けない
旋回しても抜け出してみせるさ
足跡が消えていく
泥に変わった地面に
容赦なく雨は降り注ぐ
びしょ濡れになろうとも
目が見えなくとも
隠し通せていなくとも
この心だけは誰にも譲らない
私だけのもの