ヴィジョン


空を翔けた
鳥になった・・・気がした
‘自由’が、‘幸福’が、側で微笑んでいた
あのときの高揚感
忘れもしない
忘れるものか

だけど

空から堕ちた
翼が折れた・・・自らの手で
死を選んだ
何故?
答えなど、何もない

欲に負け、幻想に惑わされ、
己を見失ったのだ
後悔はこの涙と同じくらい
意味がないもの

だけど

確かに空中で掴んだ
幻ではない、本物の光
美しく輝く目前にあるその宝
でもそれを望むと同時に

空は薄れ
雲は消え
世界は歪み

僕は、落ちた

何もかも全てが
地面へと、永遠に呑まれ
跡形もなく消えてしまった

そして今僕は
空を夢見る

それは夢
それは現実
それは僕

できることならばもうー度
空を舞いたい
できることならばもうー度
鳥になりたい
そしたらもう決して離さないから
今、この時、この幸せを
決して